「8年ぶりの新潟
外は吹雪だが、熱い炎で包んでやりましょう!」
リハーサルの締めに、長渕はスタッフに新潟公演への想いを伝えた。
ホールツアー2本目の会場は、新潟県民会館。
「ツヨシ! 」「ツヨシ! 」「ツヨシ! 」「ツヨシ! 」
オーディエンスの熱狂がハンパない。
会いたかったのだ、8年間待ちわびていたのだ
それは、”固い信頼”で結ばれたファンと長渕それぞれの想いだ。
オープニングからフルスロットルの演奏で
長渕と、バンドと、オーディエンスが一体になる。
8ビートのギターの刻みに心を委ね、身体が自然に動き出す
コンダクター・長渕のマジックにかかれば、声が出る。さらに声が出る!「これでもか」と声が出る!!
オープニングから息継ぎも忘れそうだ
叫び、歌い、ありったけの叫び声で、心を解放した時。。。
一瞬の間にステージは闇に変わり
「はっ」と、息をのむ。
美しいバラードの音色で心が鷲掴みにされる。
ありったけの愛情を込めて歌われる至極のバラード
ギターの一音一音は美しく、メロディーに寄り添う照明は現実を忘れさせてくれる。
自然と両の手が合わさり、祈るような気持ちで歌に心を奪われる。
心を解放され、”幸せ” と”笑顔”を家に持ち帰る。それが、長渕剛のステージだ!
長渕剛はやさしく、温かい
愛し、怒り、叫び、励まし、全力で人を信じ、力を与える。
アンコールで新曲「富士の国」を披露する時、長渕は言った
「同じ時代に生きる仲間の連帯を見せつけてやろう!」
日本という船に乗り、同じ時代に生きる同胞。
愛すべき同胞のために長渕は立ち上がった。
新曲「富士の国」は、長渕が命を削って作り上げた讃歌だ。
「命がけで生きる」それぞれの魂に届ける讃歌だ。
「仲間」、「家族」、「友人」、「友情」、長渕は歌う、愛すべき全てのために
我々も全力で「富士の国」を歌い、木霊(こだま)してステージに返したい。
最後のオールナイトライブは8月22日。
長渕剛と同じ時代に生きた証言者になろう!
富士の大地を踏みしめ、生きた証を刻み付けてやろう!!
新潟は、吹雪いていた。
たたきつける「ひょう」は、さらに加速を増した。
まるで荒ぶる長渕剛の魂のように…
「ROAD TO FUJI」
伝説の序章は、始まった。
(文・EMI Records 服部 恒)
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